重要文化財長屋王家木簡 附 平城京左京三条二坊出土木簡ながやおうけもっかん つけたり へいじょうきょうさきょうさんじょうにぼうしゅつどもっかん

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  • (指定名称)長屋王家木簡 附 平城京左京三条二坊出土木簡
  • 日本 奈良県奈良市
  • 1669(附140)点
  • 木製
  • 奈良文化財研究所

 長屋王家木簡は、長屋王とその夫人・吉備内親王の邸宅跡である平城京左京三条二坊一・二・七・八坪のうち、八坪東南隅の土坑SD四七五〇出土木簡。長屋王は奈良時代初頭の高級貴族。天武天皇の孫で、高市皇子(後皇子尊)の嫡子。吉備内親王は草壁皇子と元明天皇の娘で、文武・元正両天皇の姉妹。
 附は、長屋王邸宅跡である一・二・七・八坪の前述の土坑以外出土の木簡(長屋王没後の木簡含む)、および庭園跡である六坪の蛇行溝SD一五二五(菰川旧河道)出土木簡(長屋王邸宅から流れ込みと推定)。
 年紀を有する長屋王家木簡はの年代幅は、削り屑を除くと和銅三年八月から霊亀二年十二月。出土地が長屋王の邸宅跡であることを確実にしたものは、雅楽寮から「長屋王家令所」に充てて舞人の派遣を依頼した文書木簡である。
 律令制確立期の超高級貴族の家政に関わる類いまれな史料群であり、奈良時代・日本古代国家成立期の社会経済史研究上や、文字文化定着期の日本語史や文字文化研究上、極めて価値が高い。

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