重要文化財鶴下絵三十六歌仙和歌巻つるしたえさんじゅうろっかせんわかかん

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  • 俵屋宗達画・本阿弥光悦書 (たわらやそうたつが・ほんあみこうえつしょ)
  • 1巻
  • 紙本金銀泥
  • 縦34.1cm 全長 1356.0cm
  • 江戸時代・17世紀
  • 京都国立博物館
  • A甲364

 本阿弥光悦の書蹟の代表作ということでも従来から著名な1巻。装飾芸術家としての俵屋宗達(活躍期、1602~1635)の真骨頂がみごとに発揮された作 品である。描かれているモティーフはただ鶴のみに限られる。長大な巻物の冒頭から繰り広げられる鶴の群れは、一様に金と銀の泥で表現される。あるいは飛翔 し、あるいは羽を休めて寄りつどう鶴の姿態は、単純そのものの筆使いで捉えられていながら、そのシルエットの美しさは比類がない。料紙装飾という限定され た課題のなかで、ぎりぎりまで個性を表出し得た宗達の手腕を見てとることができよう。

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