『御宝物図絵』に「皇太子御46歳ノ御時勝万経御講讃ノ時用ヒ玉フ」と記されている。中央に太鼓に擬した三ツ巴文の大きな撞座を配し、その左右の桴を持って駆け寄り、まさに太鼓を打とうとする雷神を動的に表わす。鐸舌状となった形状は磬の形としては珍しく、しかも雷神を意匠としたものは他に例を見ない。巴の外周に珠文をめぐらした撞座が薬師寺東院、般若寺本堂の鎌倉時代の瓦文様と類似するため、それと同時代と見られる。
100657
0
0
『御宝物図絵』に「皇太子御46歳ノ御時勝万経御講讃ノ時用ヒ玉フ」と記されている。中央に太鼓に擬した三ツ巴文の大きな撞座を配し、その左右の桴を持って駆け寄り、まさに太鼓を打とうとする雷神を動的に表わす。鐸舌状となった形状は磬の形としては珍しく、しかも雷神を意匠としたものは他に例を見ない。巴の外周に珠文をめぐらした撞座が薬師寺東院、般若寺本堂の鎌倉時代の瓦文様と類似するため、それと同時代と見られる。
100657
0
0