法隆寺には唐時代の五大明王鈴や純粋密教以前の奈良時代と伝える鐃などの法具が伝わるが、延喜年中(901~23)に真言僧寛延が別当に補任されたのをはじめとして、平安時代中頃から鎌倉時代にかけて本格的な密教が定着して行くようになった。以後、江戸時代に至るまで多くの法具が調進された。その中でも最も古い遺品が前項の金錍とこの三鈷杵である。鬼目は大きく、張り出しが強く、脇鈷には大きな嘴形を付け、鈷張りが強いことなど平安時代の特徴をよく示している。
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法隆寺には唐時代の五大明王鈴や純粋密教以前の奈良時代と伝える鐃などの法具が伝わるが、延喜年中(901~23)に真言僧寛延が別当に補任されたのをはじめとして、平安時代中頃から鎌倉時代にかけて本格的な密教が定着して行くようになった。以後、江戸時代に至るまで多くの法具が調進された。その中でも最も古い遺品が前項の金錍とこの三鈷杵である。鬼目は大きく、張り出しが強く、脇鈷には大きな嘴形を付け、鈷張りが強いことなど平安時代の特徴をよく示している。
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