重要文化財御所車蒔絵硯箱ごしょぐるままきえすずりばこ

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  • (指定名称)御所車蒔絵硯箱
  • 1合
  • 木製漆塗
  • 縦22.5 横21.0 高4.4
  • 江戸時代・17世紀
  • 東京国立博物館
  • H-4231

蓋の表裏から身の内にかけて、流水に御所車、舎殿などの図を描き、その背景に咲き乱れる菊の花を配している。濃厚な王朝趣味に彩られた作品である。
この硯箱の大きな特徴は、高度な蒔絵の技術が随所にみられる点で、わずかに嵩(かさ)上げされた金蒔絵を基調に、描割(かきわり)、付描(つけがき)、切金(きりかね)などさまざまな技巧が駆使されている。文様、技法ともに伝統様式の蒔絵を忠実に踏襲した優品である。

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