重要文化財二王二所物におうふたところもの

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  • 銘 宗珉(花押) (めいそうみん(かおう))
  • 1組
  • (小柄)赤銅魚子地高彫色絵、裏板哺金。(目貫)素銅地容彫、金象嵌。 
  • 幅1.4cm
  • 江戸時代・18世紀
  • 京都国立博物館
  • E甲180

小柄と目貫を揃いのモチーフとした、二所物。小柄は赤銅(銅に少量の金を混ぜた合金で煮上げて黒色に仕上げたもの)の魚々子地に素銅の高彫り仁王像をあらわし、天衣・腰衣を金の色絵としている。裏は金哺鑢地で右下に宗珉の銘がある。目貫も素銅で、仁王像の阿形・吽形を高彫色絵でほどこす。作者である横谷宗珉は、寛文10年(1670)に生まれ、後藤家の下職をながくつとめ、のち独立して、自由な題材と精微な彫法をふるって大成した。鐔よりも、小柄・笄・目貫・縁頭などの小道具を得意とし、片切彫りに新味をだしたが、のちには本品のような高彫り色絵のものを主とした。武家を主たる顧客とした後藤一門の「家彫」に対して、佐野で活躍した宋珉達を「町彫」と呼ぶ。

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