重要文化財萪□私印か しいん

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  • (指定名称)銅印
  • 栃木県那珂川町 那須郡衛跡出土
  • 1個
  • 平安時代・9世紀
  • 東京国立博物館
  • J-34819

 昭和15年10月、梅曽廃寺跡より出土した鋳銅製の印である。印面は方形で四周には幅の狭い郭がめぐらされているが、一部が欠損している。印文「萪□私印」の4文字を2行に表している。印文の第2字は「土」あるいは「出」ともよめるが判然としない。鈕は鶏頭鈕で、鈕孔(ちゅうこう)を設けている。
古代においては、那須野は「狩野」と称した。『倭名類聚抄』には「狩野郷」の名がみえ、また「科野」とも記している。印文の「萪」の音は「カ」であることから、「萪□」は「科野」とのかかわりも考えられ、この地域を治めた豪族の私印とも考えられよう。智用で出土した私印として貴重である。

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