国宝表袴 緯白窠霰文二重織うえのはかま ぬきじろかにあられもんふたえおり

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  • 長131.5cm 腰巾 47.5cm
  • 室町時代
  • 京都国立博物館
  • I甲68-4

 表袴(うえのはかま)は、男性の正式な装束である束帯(そくたい)に合わせる袴である。たて糸に紫、よこ糸に白を用いて地文様の霰地(あられじ:細かな市松文様)を織り出し、上文様として萌葱や黄色などの色糸による窠文(かもん)を縫取織(ぬいとりおり)であらわす。このような構造で製織される多彩な織物は、二重織物(ふたえおりもの 二陪織物・二倍織物)と呼ばれ、限られた人のみが着用できる高級織物であった。通常では表袴に二重織物を用いることはなく、本作は神宝ゆえの特例である。

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