国宝海賦裳 白遠菱文固綾かいぶのも しろとおびしゃもんかたあや

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  • 長159.0cm 腰巾 47.5cm
  • 室町時代
  • 京都国立博物館
  • I甲68-3

 神宝目録に女神の装束として記載される裳と記述が一致するが、筒がふたつに分かれる形状から、一般的には袴と呼ぶべき衣服である。平安時代以来、女房装束(いわゆる十二単)の裳に描かれてきた海賦文様と呼ばれる水辺の景色が描かれることから、海賦裳と記されたのだろう。おだやかな曲線の洲浜に松や鴛鴦(おしどり)を組み合わせた和様のモチーフで構成されており、モチーフはいずれも吉祥的な意味を持つ。

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