国宝刀 金象嵌銘城和泉守所持 正宗磨上本阿かたな きんぞうがんめい じょういずみのかみしょじ まさむねすりあげ ほんあ

画像を保存する

image 全画面表示
  • (指定名称)刀 金象嵌銘城和泉守所持 正宗磨上本阿(花押)
  • 相州正宗 (そうしゅうまさむね)
  • 1口
  • 刃長70.6 反り2.1
  • 鎌倉時代・14世紀
  • 東京国立博物館
  • F-19975

 作者の正宗は相模国(神奈川県)の刀工。五郎入道と名乗り、鎌倉時代末期に活躍した名工である。
 作品には身幅の広いものとやや細いものがあるが、これは細身のもの。鎌倉時代の太刀姿をしのばせる美しい作品で、地鉄(じがね)や変化に富む刃文は、正宗作刀の中でも逸品である。

 江戸時代初期の刀剣鑑定家、本阿弥光徳(ほんあみこうとく)が正宗作と鑑定し、慶長14年(1609)に埋忠寿斎(うめただじゅさい)が研ぎ上げて金象嵌の銘をほどこしたと記録にある。銘にある城和泉守は武田信玄の家臣で、武田氏滅亡後徳川家康に仕えた城昌茂(じょうまさもち)である。のち弘前藩主の津軽家に伝わった。

部分一覧

読み込み中