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IIIF Manifest
春の梅、暮春の藤、秋の楓、冬の雪持ち笹と、四季の草花を、四つに大きく分割した背面の区画それぞれに配した小袖。いずれの文様も、意匠化はされているもののあふれるような生命力に満ち、室町から桃山時代の刺繡に特徴的な、形象を糸渡り長くぬいとる渡し繡の技法であらわされている。写実にとらわれず刺繡糸の色を唐突に替える色替わりが認められる点、刺繡の隙間に金箔と銀箔を不規則に摺り詰める点など、随所にこの時代の繡箔小袖の特徴が備えられている。
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