重要文化財牡丹唐草螺鈿箱ぼたんからくさらでんはこ

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  • 1合
  • 木製漆塗
  • 縦39.0 横65.0 高14.5
  • 朝鮮時代・17~18世紀
  • 東京国立博物館
  • TH-298

外箱の書付から大内氏の手にあったことが知られる、朝鮮王朝時代の螺鈿の箱である。印籠蓋つくりの、浅く大きなこの箱は、衣装を入れるために用いられた。蓋の全面に螺鈿で牡丹唐草の文様を表している。花やつぼみには大きな貝片を大胆に配し、一方それらを繋ぐ唐草の蔓は糸のようにごく細くつないでいるのが特徴で、同じ文様を配した箱は他にも数例知られている。そのなかでも、この作品には良質の漆が用いられ、文様は控えめに配されており、品のよさが感じられる優品である。

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