国宝東大寺山古墳出土品とうだいじやまこふんしゅつどひん

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  • (指定名称)奈良県東大寺山古墳出土品
  • 奈良県天理市檪本町 東大寺山古墳出土
  • 古墳時代・4世紀
  • 東京国立博物館
  • J-39135~J-39183

奈良盆地東縁の沖積地との比高差70mの低丘陵尾根上に位置する。自然地形を利用した北向の前方後円墳で、全長約130m、後円部径約80m、前方部幅約50mである。昭和36・41(1961・66)年に発掘調査され、後円部で葺石と円筒埴輪列のほか、靫形・甲冑形埴輪が確認された。後円部粘土槨から碧玉製腕飾類(鍬形石・車輪石・石釧)・滑石製台付坩など、棺外から鉄剣・環頭(素環頭・青銅製環頭)大刀などの武器・武具類・革製漆塗楯などが多量に出土した。
「中平」銘金象嵌花形飾環頭大刀は紀年銘をもつ日本最古の遺物で、中国製刀身部を改造して三葉環頭を基に退化した直弧文ないし竜文を施した日本列島独自の環頭部に交換したと考えられる。他に環頭大刀・木製把頭大刀13本、鉄剣・ヤリ25点以上、銅鏃261点、革製短甲1点、巴形銅器7点出土した。玉類計62点、鏃形石製品45点、坩形石製品13点が出土し、碧玉製腕飾類計51点は全国8番目であるが、銅鏃・坩形石製品と鍬形石26点は最多である。

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