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IIIF Manifest
東北地方の縄文時代後期中頃の土器群に伴う大型の注口土器である。同時期の壺形土器と同じように、胴部が扁平で、口縁部が筒状となる器形である。胴部の中央には注口が付けられる。この注口部や貼り瘤を基点として磨消縄文手法(すりけしじょうもんしゅほう)で渦巻文を均等に配置して飾られ、磨かれた無文部と縄文部の対比が極めて美しい。本例は大きさだけではなく、均整のとれた器形と文様から縄文人の卓越したデザイン力と造形力がいかんなく発揮された作品である。
100604
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