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IIIF Manifest
観音開きの扉をつけた壁掛け式の厨子。教会で使用するために注文された輸出用の漆器で、内に油彩のキリスト磔刑像が納められている。厨子の表面には花樹と鳥獣を取り合せた文様が金・銀の平蒔絵に螺鈿を交えて描かれ、縁は南蛮唐草などの連続文様で飾られている。この種の聖龕は、近年ヨーロッパ各地で発見されており、当時、相当の数が作られ、海を渡っていったものと考えられる。
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