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IIIF Manifest
絵画と文字を組み合わせて主題を暗示する葦手(あしで)の手法で飾られた硯箱。画中には「君・賀」の二文字が隠されて、これが『古今和歌集』巻7の賀歌「しおのやま さしでの磯に住む千鳥 君が御代をば八千代とぞなく」による意匠であることが知られる。入念な蒔絵で描かれた文様は、有名な歌枕の雰囲気をよく伝えており、数ある同趣の作品の中でも屈指の出来映えといえる。
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