重要文化財沃懸地螺鈿金装飾剣いかけじらでんきんそうのかざりたち

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  • (指定名称)沃懸地螺鈿金装飾剣
  • 1口
  • 総長110.3
  • 平安時代・12世紀
  • 東京国立博物館
  • F-19933

平安時代の飾剣の現存作品は極めて少なく、これは天皇から剣(たち)を帯びて参内(さんだい)することを許された高位の公家が、盛大な儀式の際にもちいた剣である。柄は鮫皮黒漆塗で、表裏中央に玉装の飾鋲を打っている。鞘は欠損が多いが、金沃懸地(いかけじ)に双鳥文の螺鈿の跡が残る。鐔は分銅(ふんどう)形の唐鐔で、宝相華文を高彫としている。長金物(ながかなもの)は宝相華唐草文を透彫にして玉を嵌めている。鞘上部の山形金物は、尾長鳥を透かしており珍しい。

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