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IIIF Manifest
平安時代の飾剣の現存作品は極めて少なく、これは天皇から剣(たち)を帯びて参内(さんだい)することを許された高位の公家が、盛大な儀式の際にもちいた剣である。柄は鮫皮黒漆塗で、表裏中央に玉装の飾鋲を打っている。鞘は欠損が多いが、金沃懸地(いかけじ)に双鳥文の螺鈿の跡が残る。鐔は分銅(ふんどう)形の唐鐔で、宝相華文を高彫としている。長金物(ながかなもの)は宝相華唐草文を透彫にして玉を嵌めている。鞘上部の山形金物は、尾長鳥を透かしており珍しい。
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