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IIIF Manifest
荻原守衛(1879~1910)は日本の近代彫刻を本格的なものにした代表者の一人で、滞仏中にロダンの作品に接したことが大きなきっかけとなる。この作品は、ひそかに思いを寄せていた、同郷の先輩の夫人のイメージをもとに、心の中の普遍的な女性像を表現したものである。また、彼女に託して、内的な生命を表出するという自分の彫刻観を十全に達成した作品でもある。死後に開催された第4回文展に出品され、3等賞を受け、石膏原型からブロンズに鋳造された。昭和42年、明治以降の彫刻として初めて重要文化財に指定された。
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