重要文化財緑釉経筒りょくゆうきょうづつ

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  • 1合
  • 土師質施釉
  • 総高 25.9cm
  • 平安時代・10世紀
  • 京都国立博物館
  • J甲390

円筒形の身に皿形の蓋をともなった容器で、経塚に埋納する経典を納めた経筒の容れ物である。身の外面には各2条の凸帯が上・中・下3段にめぐっている。底はややすぼまった平底である。蓋は高台付の皿形に作られている。釉は濃緑色で、身は底部内面以外全面に、蓋は内外全面にかけられている。10~11世紀の製品であるが、緑釉陶器としてはめずらしいものである。類例としては他に、猿投窯(さなげよう)で作られたものが1点見られるのみである。

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