- 備前国住雲次 (びぜんのくにじゅううんじ)
- 1口
- 鎬造、庵棟、鍛は小板目、刃文中直刃調に浅く湾れる
- 刃長 71.5cm 反り 1.5cm
- 南北朝時代・14世紀
- 京都国立博物館
- E甲209
鎌倉時代末に、備前国宇甘荘(うかんのしょう、現岡山県のほぼ中央)で、長船(おさふね)派などと作風を異にする雲生(うんしょう)が現れ、これを宇甘派と称する。雲次(うんじ)は雲生の子。 細身で、反りの中心が中寄りにあり、刃文を小のたれの交じる中直刃(ちょうすぐは)とするなど、京都物を思わせる宇甘派の特徴をよく示す。一派が京都でも作刀したという説はここから来ている。雲次の長銘はひじょうに少なく、建武年紀のこの太刀は宇甘派の活動期を知る上で、きわめて貴重である。
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