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元弘3年(1333)閏二月、倒幕運動の急激な展開を懸念した花園天皇(1297~1348)が、弟の尊円親王に祈祷を依頼した消息。「常燈事鳩消」とあるのは、比叡山延暦寺根本中堂の常明灯を飛び込んできた鳩が消してしまったことを指し、『太平記』巻五「中堂新常灯消事」の記事を裏付ける史料として注目される。自身の驚きや不安を吐露しながらも、乱れることのない力強い筆致には驚かされる。天皇、37歳の筆跡。
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