重要文化財春記しゅんき

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  • 3巻
  • 巻第1:縦28.7cm 長1790.3cm 巻第2:縦27.9cm 長813.8cm 巻第3:縦27.7cm 長692.6cm
  • 平安時代・12世紀
  • 京都国立博物館
  • B甲418

藤原資房(1007~57)の日記。『春記』の名は、参議に列して「春」宮権大夫の職にあった資房の日「記」にちなむ。自筆本は伝わらず、逸文をふくめると万寿3年(1026)より天喜2年(1054)の記事が知られるものの、まとまった形で伝存するのはわずか8ヶ年分しかない。
これら3巻は最古写本の一つで、書写年代は平安時代にまでさかのぼる。宮内庁書陵部の8巻、大谷大学図書館の1巻(重要文化財)とともに、もとは東寺に伝来していた。朝廷内での政務や儀式の記録にとどまらず、さまざまな人物評や世相への批判など人間味に溢れた記述が多い。紙背には修法関係の文書案、あるいは『秘蜜十地研鏡抄』『四種大乗浅深記』といった仏書が書写されている。

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