重要文化財雪裡三友図せつりさんゆうず

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  • 1幅
  • 縦131.5cm 横37.3cm
  • 室町時代・15世紀
  • 京都国立博物館
  • A甲680

図に見える松竹梅は古くより吉祥的な題材として描き継がれてきたが、一方で、厳寒の季節にますます勢いを盛んにするところから、汚濁にまみれた世の中を堪え忍ぶ高士.士大夫たちの象徴や理想像としても絵画化された。本図はその最古例と目されるもので、「瓢鮎図」とほぼ同じ頃に制作されたことが知られる。図上には五名の禅僧の賛があるが、そのうち岳林聖崧を除く四名がやはり「瓢鮎図」にも着賛している。黒々とした墨色と重々しい雰囲気がとりわけ印象深い。

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