重要文化財湖山小景図こざんしょうけいず

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  • 天遊松谿 (てんゆうしょうけい)
  • 1幅
  • 縦121.1cm 横34.6cm
  • 室町時代・15世紀
  • 京都国立博物館
  • A甲675

天遊松谿の伝歴は不明だが、15世紀半ば頃を中心に活動した画僧であったと推測される。遺作には布袋図や寒山拾得図などの人物画も含まれるが、最も得意としたのは山水画であったらしい。本図はその代表作となるもので、彼方まで見渡せる絶妙の構図感覚ときわめてデリケートな筆遣い、そして随所に引かれた金泥の霞が図を華やかで上品なものにしている。水墨画における京都の美意識を端的に物語るものといえよう。賛者の之は東福寺の僧で、雪舟などとも交流があった。

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