重要文化財火取水取玉ひとりみずとりだま

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  • (指定名称)火取水取玉
  • 12顆
  • 水晶・琥珀
  • (1)水晶大形丸玉1:径約3.8 (2)同丸玉3:径2.4・1.9・1.8 (3)同平玉1:径1.7 (4)同露玉2:長各2.0 (5)同瓶形玉1:長1.8 (6)同角玉2:各方約1.6 (7)琥珀角玉2:各方約1.6/径9.3 高6.3
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-116

『古今目録抄』に「5歳6歳御持遊物、水精、琥珀、石取、水瓶形、双六調度形、露形、水火共取玉最大也……」とあり、これらの玉類が、聖徳太子幼少の頃の愛玩具であったことがわかる。
火取水取玉は、琥珀や水晶でできた玉で、丸、角、扁平とさまざまな形がある。網状の組紐が付属しており、正倉院宝物の佩玉のように、装身具として用いられたものであろう。『御宝物図絵追編』には、これをN-42花形皿に入れた図が載せられている。
石名取玉は、水晶を立方体に仕上げた玉で、屈輪調漆合子(ぐりちょうしつごうす)の中に収められている。今日でいうお手玉のような遊びに使われたと考えられる遊具である。

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