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IIIF Manifest
黄麻紙に薄墨の界を施した料紙に『法華経』8巻を、通例の1行17字詰めに書写したもの。やや肉太で、力強い運筆で書写されており、全巻一筆である。奈良時代の整然として端正な写経に比べると、やや自由な筆致で揮毫されており、また、界の引き方も厳格さを欠く。縹(はなだ)色の紙の表紙および皮の題箋は原装を留めているものと考えられる。天保13年の出開帳を上梓した『御宝物図絵』によれば、用命天皇の宸筆と伝えるが、その書風から平安時代初期に書写されたものと推定される。
100905
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