重要文化財葛箱かずらばこ

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  • (指定名称)赤漆葛箱
  • 1口
  • 葛製
  • 縦18.4 横34.7 高11.0
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-300

当初は被蓋造の箱であったと考えられる方形角丸の葛製の箱、箱は素地(芯)に細かい葛を並べ、その周囲に細かく裂いた葛の皮を巻きつけながら編み上げている。縁は2枚の竹を内外からはさみ、各辺7ヶ所に細い藤を巻きつけてとめる。各側面の上部に二重菱と下部に四菱繋ぎを編み出し、内外の表面に蘇芳の染液で赤く染めてから漆を塗った赤漆(せきしつ)が見られる。正倉院宝物の「白葛箱」と類似する技法で作られた奈良時代の葛箱である。

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