重要文化財如意にょい

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  • (指定名称)水牛如意
  • 1柄
  • 角製
  • 長65.7 幅2.3~6.6 
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-284

水牛の角を貼り合せて作り、先端が爪形に彎曲したいわゆる孫手形の如意である。如意は背中のかゆいところを意の如く掻くところからきた名称といわれ、のちには僧侶が説法・法会のさい威儀を示す僧具となった。正倉院には斑犀・犀角・鯨鬚・玳瑁などの如意があるが、水牛製はない。これらはいずれも孫手形の如意で、古式を伝えている。『古今目録抄』寛元元年8月23日の条にみえる水牛如意がこれに相当するといわれ、同書にはまた行信僧都が勝鬘会に水牛の如意を用いたことが記されている。

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