重要文化財響銅八重鋺さはりやえまり

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  • (指定名称)響銅八重鋺
  • 1組
  • 響銅製鋳造
  • 各高5.9~8.0 各口径14.1~19.5
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-264

宮廷や寺院などで使用された食膳具あるいは仏器の一揃いで、法量をわずかずつ異にする相似形の無台鋺8個を入れ子状に重ね合わせる。銅・錫・鉛の合金による鋳造製(いわゆる佐波理<さはり>または響銅製)。正倉院宝物にも10重など各種の重鋺がみられる。体部はやや腰が張り、底部と体部の境には稜をもたず連続的に移行する。口縁内面がわずかに肥厚し、外面は口縁直下に細刻線をめぐらせる。この特徴は7世紀でもそれほど下らない時期の古墳から出土した銅鋺に近い。なお、器厚や口縁部の形状など細部の特徴が異なるものを含み、本来の組合せ、個数ではない可能性がある。

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