重要文化財蓋鋺ふたまり

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  • (指定名称)響銅蓋鋺
  • 1合
  • 響銅製鋳造
  • 全高14.8 身口径19.4
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-260

蓋をもつ響銅製の鋺である。N-258・N-259は、高めの高台を付けた深めの身に、宝瓶形の鈕をもつ背の高い蓋を被せる。同形のものは、法隆寺五重塔心礎納置品などの舎利容器をはじめ、奈良県大宇陀町城山出土の火葬骨壷にみられ、宗教的な目的に用いられたことが知られる。N-260~N-262はいずれも甲盛りのある低い蓋をもつ。N-261は宝珠鈕、N-260・N-262は低い高台をもち、形式を異にする。また、身はN-260が高台付鋺、N-261・N-262が無台鋺で、N-261の身のみ鍛造である。類例には正倉院などの伝世品のほか、火葬墓・古墳・祭祀遺跡からの出土品が多数ある。

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