重要文化財脚付鋺きゃくつきまり

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  • (指定名称)金銅脚付鋺
  • 1合
  • 響銅製鋳造鍍金
  • 全高12.3 口径7.8 
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-255

 塔鋺は蓋に相輪形の鈕を持つ脚付鋺である。その祖形はインドの舎利容器も遡るが、日本へは唐から伝来したとみられ、香合として使用された。玉虫厨子には老僧が塔鋺を柄香炉と併用する姿が描かれている。遺品は法隆寺のほか、正倉院、日光男体山などで知られる。脚付鋺も供養具の一種で、いずれも裾が「ハ」の字状に広がる脚をもつ。N-256、N-257は身と脚を鋲で固定したことが知られるが、N-257の身と脚は本来一具ではない。N-256は現在蓋を失っているが、N-255、N-257は宝珠鈕の蓋を伴う。なお、N-254は脚部を欠損し、木材で補修している。

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