重要文化財舎利塔しゃりとう

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  • (指定名称)金剛宝塔
  • 1基
  • 銅製鍍金(塔身部) 木製(基壇部)
  • 全高62.0 基壇方42.6
  • 平安時代・保延4年(1138)
  • 東京国立博物館
  • N-242

『古今目録抄』によれば、もと法隆寺の舎利殿に安置されていた。基壇裏の枠板に、当時法隆寺の五師であった覚厳によって保延4年に造立されたことが墨書される。二重基壇の上に伏鉢形の塔身と勾欄、寄棟造の屋蓋、相輪、相輪上に火焔宝珠を備えた宝塔形式の舎利塔で、下の基壇が木製の他はすべて金銅板を打ち出して作られている。舎利信仰は鎌倉時代に南都寺院の間に急速にひろまったが、その先駆をなす遺品といえる。

基壇裏面墨書「保延4年8月16日ヨリ至27日此御塔営了 以此功徳当来必結成仏因訖 五師覚厳敬白」

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