重要文化財のこぎり

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  • (指定名称)鋸
  • 1挺
  • 鉄製木柄
  • 全長64.7 柄長37.5
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-141

 厚手の鋸身は先端部分の刃を欠き、6個の角孔を並列して穿(うが)っている。刃は現状で17個がのこり、前後に「あさり」(歯の振れ)をつけて横挽き鋸としている。木柄ははばきをつけ、目釘孔(めくぎあな)を通してその両端を鉄座金具にからくり留めしている。肉厚な刃からみて実用の鋸とは考えにくく、むしろ儀器とみるべきものであろう。『御宝物図絵』には「上代鋸 五器之御宝物」の一つとして、その図がのせられている。

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