重要文化財花形皿はながたざら

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  • (指定名称)銀花形皿
  • 1枚
  • 銀製鋳造鍍金
  • 口径10.0 高2.7
  • 平安時代・12世紀
  • 東京国立博物館
  • N-118

低い高台をつけた、6花形にくみ込みのついた鋳銀製の皿である。内面に鍍金がほどこされ、底には透漆を塗り、台は蠟付けする。6花形の内に、火取水取玉を納めたものである。このように丸形にくり込む器は、正倉院宝物中に、金銅鋳製八曲長坏などがあるが、その源流は、ササン朝の銀器まで遡りうるものである。これに比しこの皿は円味のある曲線をもってはいるが、ササン朝の面影を暗示するものがあり、法隆寺献納宝物中にも他に類例がない。

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