重要文化財雞婁鼓胴けいろうこどう

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  • (指定名称)奚婁鼓胴
  • 1口
  • 木製漆塗
  • 径22.2 高21.1
  • 鎌倉時代・13世紀
  • 東京国立博物館
  • N-111

雞婁鼓は、鼓胴(匡)の上下に革を貼り、首から紐で腹前に下げて桴で打ち鳴らす。胴は、桐の一材を轆轤にかけてわずかに左右に扁平な球状に削り、上下に革口を開け、外面に沿って内刳りをほどこす。匡の外面には彩色の痕跡が残り、中程には紐を通すため一対の鉄製鐶金具を止めている。雞婁鼓は唐時代の『薬書』によれば胴部が球体に近いほど古様を示すとされ、この鼓胴は鎌倉時代以前の古様をとどめた貴重な作品といえる。

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