重要文化財琴柱ことじ

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  • (指定名称)箏柱
  • 6枚
  • 木製漆塗切箔
  • 高2.7~3.4 幅4.2~5.1
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-103

琴柱(ことじ)は、琴や筝の弦を張るために表面に立てる駒で、この琴柱は形状から新羅琴の12本の弦を張るために使用したと考えられる。柱の形状は裾を広げた山形で、頂上に弦をわたす溝と底に半月形の刳りをつける。柱の表面には蘇芳の染液で赤く染めてから漆を塗る赤漆(せきしつ)をほどこし、さらに正背面には切箔による葉状文と上部の細い帯の切金(きりかね)で飾る。これらの琴柱は、材質の違いから3種類に分けられるため複数の琴に付属したと考えられる。

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