重要文化財銀釵ぎんさい

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  • (指定名称)銀雲形釵子
  • 1本
  • 銀製
  • 全長14.7 幅6.0 足長11.5
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-94

左右相称の瑞雲形を釵子の上にかざりつけた銀の簪(かんざし)で、『古今目録抄』や『御宝物図絵』には、聖徳太子が幼少の頃に所持されたもので、孝謙(こうけん)天皇が法隆寺におさめられたとの伝えがしるされている。透彫りによる瑞雲形は、鎬(しのぎ)を立てる力強い彫法で細部までこまやかに表している。古代の髪飾具には、正倉院宝物の櫛(くし)やいくつかの出土品が知られるが、類例の少ない簪の遺品として貴重である。

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