重要文化財千鳥蒔絵文台ちどりまきえぶんだい

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  • (指定名称)塩山蒔絵文台
  • 1基
  • 木製漆塗
  • 甲板31.8×55.2 高10.2
  • 室町時代・15世紀
  • 東京国立博物館
  • N-86

『御宝物図絵追編』に「東山義政公御寄附」とあるように、足利義政が奉納したものと伝えられる文台。甲板の表面に、洲浜に松、飛び交う千鳥などを描いている。この種の図様は、室町時代の作品にいくつか類例があり、甲斐の国の歌枕「塩山(しおのやま)」を表わしたものとみられる。技法は研出(とぎだし)蒔絵を主体にしており、洲浜や貝の部分には絵梨地(えなしじ)のような手法を用いている。文様、技法ともに室町時代の蒔絵の特徴をそなえた優品である。

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