重要文化財伯牙弾琴鏡はくがだんきんきょう

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  • (指定名称)伯牙弾琴鏡
  • 1面
  • 白銅製
  • 径28.2 縁厚0.7
  • 唐時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-76

 建物と竹やぶを背に、蓮池を前にして、一人が琴を爪弾き、もう一人が酒食をかたわらに琴の音に耳を傾ける。琴を弾く人物を中国の春秋時代(紀元前8世紀~紀元前5世紀頃)の琴の名手であった伯牙(はくが)になぞらえて、こうした画像の鏡を伯牙弾琴鏡と通称している。唐時代にはこの種の鏡がことに愛好されたらしく、類品が相当数知られているが、主題が「伯牙弾琴」に当たるのかどうか判然とせず、実際にはどのような故事伝説を表わしたものかはっきりとしていない。
 外周には、中国南北朝時代(5~6世紀)末期の詩人である江総の「夏日還山庭」という詩の文言が鋳出されている。
 白黄色の地金、輪郭のおぼろげな文様、銘文の字画の乱れなどから判断すると、唐時代のオリジナルではなく、後代の踏返鏡(ふみかえしきょう)ないし仿製鏡(ぼうせいきょう)の可能性も考慮されよう。現状では、6片に割れているが、いつ頃このような状態になったものか、明らかでない。

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