重要文化財玳瑁張経台たいまいばりきょうだい

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  • (指定名称)斑竹玳瑁荘経台
  • 1脚
  • 黒柿製 蘇芳染
  • 甲板製35.5 横44.5 高5.7
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-70

鏡板裏面墨書
「為 真嶋円益信士 同妙寿信女 寿慶信女 おゆき信女惣法界 無ゑん法界 六親けんそく七世父母」
(第六字)「信」
の左端に「円」字重ね書きがある

経台の天板には、蘇芳(すおう)の染液で染めた黒柿を矧ぎあわせ、下に低い床脚を立て、畳摺りと呼ばれる枠をまわして止めている。天板の角や框には細く割った淡竹(はちく)を並べて張り、縁の角には金銅製雲唐草文金具を打ちつけて補強と装飾を兼ねている。床脚は、天板の下から大きく弧を描きながら枠へとつづき、格座間をつくる。床脚表面の緑青地の上には、鴛鴦や樹木など大和絵を思わせる文様に薄い牛の角(蹄)を張る華角(かかく)の装飾が見られる。

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