重要文化財蓬莱山蒔絵袈裟箱ほうらいさんまきえけさばこ 

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  • 1合
  • 木製漆塗
  • 蓋50.4×41.8×5.5 身49.0×39.2×4.5
  • 平安時代・12世紀
  • 東京国立博物館
  • N-69

外側に松喰鶴(まつぐいづる)、内側に蓬萊山の図を描いている。外側全面にわたって文様が表わされており、箱の蓋のような形をしているため、別の箱の身と組み合わされて伝わった。側面に描かれた松喰鶴の向きからすると、元来単独で、内側を上に向け、広蓋や乱箱のように衣類等を入れて運んだり整理するために用いたものであろう。技法はすべて研出(とぎだし)蒔絵によっており、粉の大きさや疎密を使い分け、金から銀へと蒔き暈(ぼか)すなど、平安時代後期の蒔絵の特色を示す名品である。

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