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IIIF Manifest
輪は左右に2箇所づつ括(くく)りつけ、三日月形を付し、輪先は反転して蕨手状となり、上に宝瓶を置き、輪頂に五輪塔、中央に宝塔を表わしている。錫枝は僧が山野遊行の際、これを揺すって毒蛇害虫を防いだり、市井で食を乞う時その来意をつげた。特にこうした小形の錫枝は、堂内で法会のとき、これを振りつつ梵唄を唱えるのに使用されたため、手錫枝と呼ばれる。『御宝物図絵』に「皇太子御前生ニテ御出家ノ御時持玉フ」とあるが、鎌倉時代の典型的な形式が示しており、伝承の時代までは上がらない。
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