重要文化財せん

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  • 5枚
  • 羊毛製
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • N-54

 氈は敷物の一種で、獣毛を平らに敷きつめ、水などを含ませて圧力や摩擦を加え縮絨(しゅくじゅう)して製作されたフェルト。原毛本来の白氈と赤色に染めた緋氈がある。正倉院には同様な氈もあるが、さまざまな色に染めた獣毛で、花卉文や大形の唐花文を多彩にあらわした豪華な花氈(かせん)が一際注目される。また、これらの氈と花氈に使われている獣毛であるが、正倉院の材質調査によると、中央アジアに多く棲息する山羊の毛と報告されている。氈は現在でも、中央アジアをはじめ西アジアやモンゴルなどの遊牧民が使用しており、これらの地方は山羊の産地とされている。法隆寺献納宝物の緋氈と白氈は、これまで羊毛製とされていたが、正倉院の例からして山羊の毛を用いた可能性が高い。

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