重要文化財金銅有蓋壺こんどうゆうがいつぼ

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  • 奈良県葛城市加守出土
  • 1個
  • 金銅製
  • 高19.5
  • 奈良時代・8世紀
  • 東京国立博物館
  • J-36505

銅鋳製で、身は丸底・球形を呈し、大きな口はほぼ真直ぐに立上る。被せ蓋の中央には、やや扁平な宝珠形のつまみがつけられている。表面全体に厚い鍍金が施され、部分的に燦然と輝いているが、各所に緑銹を生じている。
この骨壷は、昭和20年に加守癈寺跡の西方屋根の急斜面から、偶然発見されたのである。発見当時特に封土らしいものはなく、また石櫃や木櫃の類も認められなかった。周囲1m四方の範囲に、小さい角礫を混えた粘質土があり、この部分が比較的軟らかくなっていたので、一度掘り出されて再埋納された可能性も考えられている。

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