重要文化財短刀 銘吉光(名物岩切長束藤四郎)たんとう めいよしみつ いわきりながつかとうしろう

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  • (指定名称)短刀 銘吉光
  • 藤四郎吉光 (とうしろうよしみつ)
  • 1口
  • 刃長23.3
  • 鎌倉時代・13世紀
  • 東京国立博物館
  • F-20104

藤四郎吉光は山城国・粟田口派の刀工で、則国の門あるいは国吉の門ともいわれている。古来より短刀の名手として名高く、相州正宗、鄕(江)義弘と並んで三作と称され、『享保名物帳』に記載されている作品も極めて多い。この短刀は、同帳では、「岩切長束藤四郎」とあり、「岩切」の由来は不明であるが、豊臣秀吉から長束正家が拝領し、福島正則に移り、後に奥平家の所有となった。この短刀は、吉光としては小振りなもので、小板目の地鉄(じがね)に小沸(こにえ)出来の直刃(すぐは)の刃文(はもん)を焼き、吉光の特徴が顕著である。本阿弥家、11代光温(こうおん)による慶安元年(1648)の折紙(おりがみ)が附属する。

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