重要文化財巴透鐔ともえすかしつば

画像を保存する

image 全画面表示
  • (指定名称)巴透鐔
  • 信家 (のぶいえ)
  • 1枚
  • 8.5×8.5
  • 安土桃山時代・16世紀
  • 東京国立博物館
  • F-19913

信家は、現在では、安土桃山時代の尾張国で鐔を専門につくっていた工人であったことが定説になっている。信家は、鉄銹色(てつさびいろ)、槌目地(つちめじ)の鉄の質感、そして無骨で耳の厚い形状に特色が見られ独特の美観がある。これは、鉄槌目地の丸形鐔で、三巴文(みつどもえもん)を大きく透かし、地に小さな三巴文と菊花文を高彫であらわしている。縁は薄く肉をつけた角耳で、処々に鉄骨(てっこつ)といわれる微妙な鉄の盛り上がりが見られ鉄味がよい。黒田家に伝来したものである。

部分一覧

読み込み中