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後伏見天皇(1288~1336)は、伏見天皇(1265~1317)の第一皇子。伏見天皇は能書として著名で、藤原行成筆「白氏詩巻」(国宝・東京国立博物館所蔵)や「桂本万葉集」(御物)の紙背に花押を記しており、平安の三跡などを学んだことがうかがえる。その書は「伏見院流」として後伏見天皇に受け継がれた。後伏見天皇の書風は父・伏見天皇とよく似てると評される。本帖は古今和歌集の仮名序と巻第一から巻第二十まで書かれている。巻末奥書には元亨二年(1322)の年号と、御製三首が記されている。
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