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「帝範」は中国唐代の皇帝太宗が自ら撰し、皇太子(後の高宗)に授けた帝王としての訓戒の書である。2巻12編(君体・求賢・納諫など)からなり、「貞観政要」とともに、帝王学の書として有名である。日本では9世紀末以前に将来された。本書は上下2巻に成巻された鎌倉時代の書写で、「帝範」の写本としては最古である。各巻別筆で、文中には音訓、返点、送仮名がみられる。鎌倉将軍や天皇にも進講されたまさに帝王の書である。1943.06.09(昭和18.06.09) 指定。
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