重要文化財本朝文粋巻十三残巻ほんちょうもんずい

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  • (指定名称)本朝文粋巻十三残巻
  • 1巻
  • 紙本墨書
  • 27.5×1438.0
  • 鎌倉時代・正安元年(1299)
  • 東京国立博物館
  • B-3107

『本朝文粋』は、藤原明衡(ふじわらのあきひら、989?~1066)が11世紀中頃に、弘仁年間(810-824)から長元年間(1028-37)にいたる日本人の漢詩文432編を、中国の「文選」を規範とした39の部門に収めた日本最初の詩文の編纂書である。全14巻。このうち巻第13は願文を収録していたためよく利用された。
本巻は巻首をやや欠くが、一筆で正安元年(1299)に書写された。また本文中には同時期に付けられた仮名や返点、声点、訓点なども見られ、鎌倉時代の紀伝読法を知りえるのみならず、後人の文章作成の典範となった点で貴重である。

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