- (指定名称)古今和歌集巻第十九断簡(高野切)(よみひとしらす)
- (古今和歌集巻第十九断簡(高野切本) のうち)
- 伝紀貫之筆 (きのつらゆき)
- 1巻
- 紙本墨書
- 26.3×59.0
- 平安時代・11世紀
- 東京国立博物館
「高野切」は『古今和歌集』の現存最古の写本であり、古筆切の名跡として著名である。もと20巻を揃えた巻子本(かな序を1巻とすれば21巻)で、3人の寄合書と考えられている。書風は第1種・第2種・第3種に分類され、本作品は第3種の書風で、切れ味の鋭い筆線を駆使しながら、明るく流動美に溢れている。
洗練された優麗典雅な書風は、かな古筆の頂点を示すものである。
「高野切」の名の由来は、豊臣秀吉が高野山の木食応其に与えたことにちなむ。
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